【マンジャロの正しい打ち方】~週1回の投与で、しっかり血糖コントロール~
2型糖尿病治療薬「マンジャロ(チルゼパチド)」は、週1回の皮下注射で血糖値をコントロールする、新しいタイプのお薬です。今回は、マンジャロの正しい使い方と、注意点についてわかりやすくご紹介します。
マンジャロってどんなお薬?
マンジャロは、GIP/GLP-1受容体作動薬というタイプのお薬で、血糖値が高いときだけ、インスリンを分泌するように働きかけます。毎日の注射ではなく、週1回でOKというのが特徴です。
投与方法は「アテオス」という専用ペンで簡単!
マンジャロは「アテオス」という専用の使い切りペン型注射器で投与します。操作はたったの3ステップ。
↓↓
①キャップをまっすぐ外す
灰色のキャップをまっすぐ引っ張って外します(※使う直前まで外さないで!)。
②皮膚にしっかりあててロックを解除
太もも、おなか、または腕に垂直にあて、緑色の目印をロック解除の方向に回します。
③注入ボタンを押して10秒待つ
カチッと2回音が鳴ります(1回目で注射開始、2回目で完了)。10秒以内に薬が注入されます。
投与する部位と注意点
自分で打つ場合:おなか or 太もも
他の人が打つ場合:腕(上腕部)でもOK
毎回同じ場所は避けて、少しずらして打ちましょう。
毎週 同じ曜日に投与 します。もし忘れてしまったら
次の投与日まで72時間以上ある → 気づいた時にすぐ打ってOK
次の投与日まで72時間未満 → 忘れた分はとばして、次の投与日に打ちましょう
保管方法と廃棄のしかた
冷蔵庫(2~8℃)で保管、凍結NG!
冷蔵できないときは室温(30℃以下)で21日間保管可能
使用済みのアテオスは、収納されている針に触れずに、しっかりフタのできる固い容器に入れ(牛乳パックや薬の空容器など)、さらにごみ袋に入れて廃棄することが推奨されています。
こんな時はすぐに医師へ!
喉のかゆみ、息苦しさ、顔や唇の腫れなどがあれば【アナフィラキシー】の可能性 → すぐ受診!
吐き気・下痢などの胃腸症状 → 自己判断で中止せず、次回投与までに相談を
低血糖の症状(冷や汗、動悸、空腹感など)がある場合は、ブドウ糖やジュースを摂取して主治医に相談
まとめ
マンジャロは、正しい使い方でしっかり効果を発揮するお薬です。毎週の投与を忘れず、投与部位をローテーションしながら、安全に使っていきましょう。
不安な点があれば、いつでも当院北摂オンラインクリニックの医師へお気軽にご相談ください。