その咳、じつは喘息かも?大人の喘息と上手に付き合うために
「風邪は治ったのに、咳だけがずっと続いている」
「夜や朝方に、ヒューヒューと息苦しくなることがある」
そんな悩みをお持ちの方に増えているのが、「大人の喘息(ぜんそく)」です。
今回は、大人の喘息の特徴や原因、セルフケア、オンライン診療でできることについてわかりやすく解説します。
この記事の目次
喘息とは?大人に多い“隠れ喘息”とは
喘息とは、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が起きる病気です。
過敏になった気道が、ちょっとした刺激(風邪、ホコリ、運動など)で収縮して、咳や息苦しさを引き起こします。
大人の喘息は、子どもと違って「咳だけが続く」「ゼーゼーがない」などの軽い症状から始まることも多く、「ただの風邪」と見逃されやすいのが特徴です。
喘息の代表的な症状
・夜間・明け方に咳がひどくなる
・呼吸すると「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする(喘鳴)
・息苦しさ、胸の圧迫感
・冷たい空気、運動、ストレス、喫煙などで悪化
これらの症状が2週間以上続く場合は要注意です。
喘息の原因と悪化のきっかけ
喘息を引き起こす主な原因(悪化因子):
・ダニ・カビ・ペットなどのアレルゲンなど
・風邪・インフルエンザなどの感染症の後
・タバコ(喫煙・受動喫煙)による刺激
・ストレスや疲労などの全身の体調の変化
・寒暖差や気圧の変化など気候の問題
・PM2.5などの大気汚染や煙などの排気ガスなど
・一部の薬(解熱鎮痛薬、β遮断薬)による増悪機序
当てはまるものが多い方は、喘息予備軍かもしれません。
セルフケアでできる喘息管理
喘息は、日常の工夫でコントロールしやすくなる病気です。
・室内のホコリ・カビ対策(掃除・除湿)
・禁煙または喫煙者との距離を取る
・マスクや加湿器の活用(特に冬場)
・ストレスをためない、睡眠と休息をしっかりと
・吸入薬の正しい使用方法を確認
→継続的なセルフケアが、症状を和らげ、発作の予防につながります。
診断のための検査とは
診断には以下のような検査が用いられます:
・病歴:昔から風邪を引いた後に咳が続く。夜に症状が悪化する。ヒューヒューと呼気に音がする。
・呼吸機能検査:肺の状態や気道の狭さをチェック(必要時)
・アレルギー検査(必要時)
・画像検査や他疾患との鑑別も(必要時)
治療法の基本と薬の種類
治療の目標は、「症状をなくすこと」+「発作を起こさないこと」です。
基本的な治療は、吸入薬と、増悪因子への介入です。
①吸入ステロイド薬:炎症を抑える基本薬
②吸入気管支拡張薬:呼吸をラクにする補助
③生活指導や環境整備の併用
当院のオンライン診療でできること
まとめ
・「風邪が長引く」「咳だけが続く」…それ、喘息のサインかも
・悪化因子(アレルゲン、喫煙、感染症など)に注意
・吸入薬による早期治療でコントロールが可能
・セルフケアや生活環境の見直しも重要
・不安なときは、オンラインで気軽に医師へご相談を
・咳や息苦しさが気になる方へ
北摂オンラインクリニックでは、ぜん息や呼吸器症状のオンライン相談を随時受け付けています。
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