花粉症で鼻水が止まらない…つらい症状を和らげる方法
花粉症の季節になると、鼻水が止まらずに困っている方が多いのではないでしょうか。
仕事や勉強に集中できない、夜もぐっすり眠れない…。そんなつらい症状を少しでも和らげるために、 今日から実践できる花粉症対策 をご紹介します。
さらに、 クリニックで処方できる治療薬や最新の治療法 についても解説しますので、症状をしっかり抑えたい方はぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
まずは基本の花粉対策!「花粉を入れない」が最優先
花粉症の症状を抑えるためには、 できるだけ花粉を体内に入れないこと が重要です。
外出時の対策
不織布マスクを着用(花粉の侵入を約80%カット)
花粉対策用メガネを使用(目からの侵入を防ぐ)
ツルツルした素材の服を選ぶ(花粉が付きにくい)
特に 午前10時~午後2時は花粉の飛散が多い ため、この時間帯の外出を避けるのも有効です。
帰宅後の花粉除去
玄関前で衣服の花粉を払い落とす
すぐに手洗い・うがい・洗顔をする
花粉が付着しやすい髪もしっかり洗う
空気清浄機を使用すると、室内の花粉を効果的に除去できます。
クリニックで処方できる花粉症治療薬
市販薬ではなかなか効果が得られない方、毎年症状がつらい方は、 医師の診察を受けて適切な薬を処方してもらうこと をおすすめします。
抗ヒスタミン薬(眠くなりにくいタイプもあり)
花粉症治療の基本は、抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン薬は副作用として眠気をきたすことがあり、薬剤ごとにその効果の特徴があります。
抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代があり、第二世代は眠気などの副作用を抑えるために改良されておりおすすめです。
(第二世代抗ヒスタミン薬の代表的な薬)
・フェキソフェナジン(アレグラ)
・ロラタジン(クラリチン)
・エピナスチン(アレジオン)
・ビラスチン(ビラノア)
・デスロラタジン(デザレックス)
・セチリジン(ジルテック)
この中でも、ビラノア、アレグラが眠気が少なく、ザイザルは効果が強いとされており、当院では患者様の症状に応じて薬剤を使い分けています。
ステロイド点鼻薬
花粉症でのアレルギー性鼻炎の治療として、 鼻水をピンポイントに抑えることが可能なのが、ステロイド点鼻薬とされています。
鼻の炎症を直接抑えることができるため、 鼻づまり、くしゃみ、鼻水を速やかに改善する効果 が期待されます。
また、ステロイド点鼻薬は、ステロイド内服で危険とされている副作用のリスクが低いのが特徴です。
1日1回タイプ(持続性が高い)
✔ アラミスト点鼻液
- 1日1回、各鼻腔2噴霧
- 鼻全体に広がりやすい設計
✔ ナゾネックス点鼻液
- 1日1回、各鼻腔2噴霧
- 鼻の奥側にしっかり届く設計
✔ エリザス点鼻粉末(パウダータイプ)
- 1日1回、各鼻腔1噴霧
- 刺激感がほとんどなく、噴射した感じがしないのが特徴
1日2回タイプ(調節しやすい)
✔ フルナーゼ点鼻液
- 1日2回、小児用もあり
- 1日2回使用することで、症状に応じて調整可能
【ステロイド点鼻薬の正しい使い方】
ステロイド点鼻薬を効果的に使用するには、 正しい使い方 が重要です。
1.よく振ってから使用する(パウダータイプ以外)
2.鼻を軽くかんで、余分な鼻水を取り除く
3.ボトルを立てた状態で、鼻の奥に向けて噴霧する
4.吸い込まずに軽く鼻で息をする(吸い込みすぎると喉に流れてしまう)
5.片方ずつ噴霧し、左右均等に使う
特に 花粉症シーズン前から使い始めると効果が高まる ため、 予防的に使用するのもおすすめ です。
クリニックでの花粉症治療について
当院では、花粉症の症状を軽減するためのさまざまな治療を提供しています。
症状やライフスタイルに応じた適切な処方薬の提供
毎年、花粉症に悩まされている方は、一度 医師に相談することで、より効果的な治療を受けられる 可能性があります。
北摂地域(吹田市、豊中市)では、公園や自然が多く、大阪府内でも花粉の量は特に多いと考えられます。
花粉症のご相談は、当クリニックまでお気軽にどうぞ。