お役立ち情報・コラム
夏風邪だと思ったら違う?コロナ・インフルエンザとの見分け方
「夏なのに熱が出た…。ただの夏風邪かな?」
「喉が痛いけど、新型コロナかもしれない?」
「病院を受診した方がいいのか迷っています」
夏はエアコンによる冷えや疲労の影響もあり、風邪のような症状が出やすい季節です。
しかし、発熱や喉の痛みがある場合は、夏風邪だけでなく、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症が隠れている可能性もあります。
症状だけでは見分けが難しいことも多く、自己判断で放置すると重症化したり、周囲へ感染を広げてしまったりすることもあります。
この記事でわかること
- 夏風邪の特徴
- 新型コロナ・インフルエンザとの違い
- 医療機関を受診する目安
- 自宅療養時の注意点
夏風邪とは?
夏風邪とは、主に夏に流行するウイルスによって起こる感染症の総称です。
代表的な原因ウイルス
- エンテロウイルス
- コクサッキーウイルス
- アデノウイルス
夏風邪でみられることがある症状
- 喉の痛み
- 発熱
- 鼻水
- 咳
- 腹痛や下痢
一般的には数日から1週間程度で改善することが多いですが、十分な休養と水分補給が大切です。
新型コロナとの違いは?
新型コロナウイルス感染症も、夏場を含め一年を通して流行する可能性があります。
夏風邪と共通する症状も多く、発熱・喉の痛み・咳・倦怠感といった症状だけでは、夏風邪と新型コロナを区別できない場合があります。
新型コロナを考える際の参考になるポイント
- 強い全身倦怠感
- 味覚・嗅覚異常(現在は以前ほど多くありません)
- 筋肉痛
- 家族や職場などで感染者との接触歴がある
💡 ポイント
最近では症状が軽いケースもあるため、「軽い風邪だから大丈夫」と自己判断しないことが重要です。
インフルエンザとの違いは?
インフルエンザは冬に流行するイメージがありますが、海外渡航や地域流行などにより、夏場でも感染することがあります。
インフルエンザでみられやすい特徴
- 38℃以上の高熱
- 急激に症状が現れる
- 強い関節痛・筋肉痛
- 強い全身のだるさ
このような全身症状が比較的強く現れることがあります。
夏風邪でみられることがある特徴
- 症状が比較的ゆっくり始まる
- 喉の痛みが目立つことがある
- 腹痛や下痢など胃腸症状がみられることがある
ただし、症状だけで夏風邪・新型コロナ・インフルエンザを完全に見分けることはできません。
必要に応じて医師へ相談し、検査を受けることが大切です。
夏風邪・新型コロナ・インフルエンザを整理すると
喉の痛み、発熱、鼻水、咳、腹痛・下痢など。症状が徐々に始まることもあります。
発熱、喉の痛み、咳、倦怠感など。夏風邪と症状だけでは区別できない場合があります。
急な高熱、強いだるさ、関節痛・筋肉痛などの全身症状がみられやすい傾向があります。
💡 覚えておきたいポイント
「どの症状があるか」だけではなく、「いつ・どのように始まったか」「周囲で感染症が流行しているか」などを合わせて判断することが重要です。
受診した方がよい症状とは?
次のような症状がある場合は、医療機関への相談・受診をおすすめします。
⚠ 早めに医師へ相談したい症状
- 38℃以上の高熱が続いている
- 息苦しさや呼吸の苦しさがある
- 水分がほとんど飲めない
- 強い倦怠感で起き上がれない
- 症状が数日たっても改善しない
- 高齢者・乳幼児・妊婦・基礎疾患のある方
また、ご家族や職場で新型コロナやインフルエンザの感染者がいる場合も、早めに相談すると安心です。
自宅療養中に気をつけたいポイント
① 水分補給をこまめに行う
発熱や下痢があると脱水になりやすいため、少量ずつこまめに水分を補給しましょう。
- 水
- 経口補水液
- スポーツドリンク(飲み過ぎには注意)
② 無理をせず十分に休養する
体力の回復には睡眠と十分な休養が重要です。
熱が下がったからといってすぐに仕事や学校へ復帰せず、体調を確認しながら無理なく過ごしましょう。
③ 感染対策を意識する
原因がはっきりしない間は、ご家族への感染を防ぐためにも基本的な感染対策を意識しましょう。
- 必要に応じたマスクの着用
- 手洗い
- 部屋の換気
自己判断せず、迷ったら医師へ相談を
発熱や喉の痛みだけで、夏風邪・新型コロナ・インフルエンザを正確に見分けることは難しい場合があります。
症状の出方だけでなく、流行状況や周囲の感染状況なども総合的に確認し、必要に応じて検査や対面受診につなげることが重要です。
💡 医師からのアドバイス
「ただの風邪だと思っていたら新型コロナだった」というケースもあります。
「受診するほどかな?」と迷う段階でも、不安がある場合は早めに医師へ相談しましょう。
まとめ
この記事のポイント
- 夏の発熱でも、夏風邪だけでなく新型コロナやインフルエンザの可能性がある
- 症状だけで自己判断するのは難しい
- 高熱・呼吸苦・水分が取れない場合などは早めに受診する
- 自宅療養では水分補給と十分な休養を心がける
- 高齢者・乳幼児・妊婦・基礎疾患のある方は特に注意する
「夏風邪だと思っていたら別の感染症だった」ということもあります。症状だけで自己判断せず、体調が気になる場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
北摂オンラインクリニックについて
北摂オンラインクリニックでは、発熱・喉の痛み・咳など、夏場の急な体調不良についてもご相談いただけます。
- 発熱・喉の痛み・咳などの症状相談
- 自宅からスマホでオンライン受診
- 必要に応じて新型コロナ・インフルエンザ検査が可能な医療機関をご案内
- 症状に応じたお薬の処方や療養アドバイス
「夏風邪なのか、新型コロナなのかわからない」
「夜になって熱が出て不安」
「病院へ行くべきか相談したい」
そんな時も、お気軽にご相談ください。
参考資料・参照元
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
厚生労働省「インフルエンザQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/index2022.html
国立健康危機管理研究機構
https://www.niid.go.jp/
※本記事は一般的な医療情報をもとに作成しています。症状や治療法は個人によって異なるため、気になる症状がある場合は医師へご相談ください。
子どもの「風邪」と上手なお薬・ホームケアの話
はじめに:保育園の洗礼、そして繰り返す風邪…

新学期や入園シーズン、せっかく慣らし保育が終わったと思ったら、「お熱が出ました」と呼び出しのお電話…。よくある光景ですが、親御さんとしては心配ですし、お仕事の調整も大変ですよね。
実は、乳幼児は年間平均5〜6回、保育園に通い始めのお子さんならそれ以上の頻度で風邪をひきます。これは、まだ免疫の未熟な子どもたちが、ウイルスとの戦いを繰り返して「免疫」という武器を手に入れている証拠でもあります。
今回は、そんな「子どもの風邪」について、お薬の考え方や、お家でできるケアについて詳しくお話しします。
1. そもそも「風邪」ってなに?
医学的には「かぜ症候群」と呼ばれ、主に鼻やのどにウイルスが感染して起こる炎症のことです。 ここで大切なポイントは、**「風邪の原因の80〜90%はウイルス」**だということです。
-
ウイルス(Virus): インフルエンザ、RSウイルス、ライノウイルスなど。抗生物質は効きません。
-
細菌(Bacteria): 溶連菌など。抗生物質が効きます。
風邪のほとんどはウイルスが原因なので、特効薬はなく、自分の免疫力で治すのが基本です。
2. 小児科で出すお薬の「本当の役割」
「風邪薬を飲めば早く治る」と思われがちですが、実は病院で処方するお薬(去痰薬、咳止めなど)は、「ウイルスを退治する薬」ではありません。 あくまで、症状を少し和らげて、お子さんが眠れたり水分を摂りやすくしたりするための「手助け(対症療法)」に過ぎないのです。
当院では、医学的な根拠(エビデンス)と安全性を重視し、以下のような考えでお薬を選んでいます。
① 抗生物質(抗菌薬)について
「早く治したいから抗生剤をください」とご相談いただくこともありますが、ウイルス性の風邪に抗生物質は効果がありません。 そればかりか、抗生物質を使いすぎると「耐性菌(薬が効かない菌)」を生み出し、将来本当にお子さんが細菌感染症(肺炎や髄膜炎など)にかかった時に、薬が効かなくなるリスクがあります。 医師が「細菌感染の疑いがある」と判断した場合以外は、抗生物質は不要です。
② 咳止め・鼻水止めについて
-
咳止め(特に強力なもの): コデイン類などの強い咳止めは、呼吸抑制などの副作用リスクがあるため、12歳未満には原則使用しません。 咳はウイルスを外に出そうとする防御反応でもあるので、無理に止める必要がないことも多いのです。
- こどもに処方される咳止めとしては、チペピジン(アスベリン®)があります。小児科外来でもよく処方されますが、チペピジンが小児の咳止めとして有効であるというエビデンスは限られています。
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鼻水止め(抗ヒスタミン薬): 鼻水を止める効果は期待できますが、同時に鼻水が粘っこくなって詰まりやすくなったり、熱性けいれんを誘発しやすくなる可能性も指摘されています。 当院では、メリットとデメリットを慎重に判断して処方しています。
③ 多くの薬を混ぜすぎない
「あれもこれも」と4種類以上のお薬を併用すると、副作用のリスクが上がると言われています。当院では**「本当に必要な薬を、最小限に」**処方することを心がけています。
3. お薬よりも効果的?「鼻水吸引」のすすめ
お薬に頼りすぎないケアとして、おすすめしたい一つの方法が**「鼻水吸引」**です。
赤ちゃんや小さなお子さんは、鼻呼吸がメインです。鼻が詰まると、おっぱいが飲めなくなったり、眠れなくなったりします。また、鼻水を放っておくと中耳炎の原因にもなります。 研究でも、鼻水吸引をした方が咳などの症状が早く治まるという報告があります。
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自宅でのケア: 市販の電動吸引器なども活用してみてください。お風呂上がりなど、鼻水が柔らかくなっている時がチャンスです。
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クリニックでのケア: 自宅では取りきれない奥の鼻水も、医療用の吸引器ですっきり吸い取ることができます。「鼻水だけ」での受診も大歓迎ですので、遠慮なくいらしてください。
4. お家でのケア(ホームケア)のポイント
風邪を治す一番の薬は「時間」と「お子さんの免疫力」です。お家では、免疫が働きやすい環境を作ってあげましょう。
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水分補給: 熱がある時は脱水になりやすいです。食事は無理しなくて良いので、水分(経口補水液、麦茶、スープなど)をこまめに摂らせてあげてください。
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お風呂: 「熱があるからお風呂はダメ」というのは昔の話です。高熱でぐったりしている時は控えますが、熱があっても活気があり、水分が摂れていれば、さっと汗を流してスッキリさせてあげても大丈夫です。
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部屋の加湿: ウイルスは乾燥を好みます。加湿器などで湿度を50〜60%に保つと、のどの痛みも和らぎます。
5. こんな時はすぐに受診を!(注意すべきサイン)
基本的には「3〜4日の発熱」は風邪の範囲内ですが、以下のようなサインがあれば、風邪以外の原因や重症化の可能性があります。早めにご相談ください。
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呼吸が苦しそう(肋骨の間がペコペコ凹む、肩で息をする、小鼻がピクピクする)
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水分が摂れない・おしっこが出ない(半日以上おしっこが出ない場合は脱水の危険)
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ぐったりしている(視線が合わない、あやしても笑わない、ずっと寝ている)
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生後3ヶ月未満の発熱(38℃以上ある場合は、重症感染症の可能性があるため急いで受診を)
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発熱が4日以上続く
医師からのメッセージ
お子さんが風邪をひいて苦しそうにしているのを見るのは、親御さんにとっても辛いものです。 「何かしてあげたい」という気持ちでお薬を希望されるお気持ち、とてもよく分かります。
しかし、大切なお子さんの体だからこそ、「効かない薬(抗生物質など)」による害を避け、「必要な手助け」だけを選択してあげたいと私たちは考えています。
風邪は、お子さんが強くなるためのステップです。 「この咳は様子を見ていいのかな?」「鼻水だけでも受診していいのかな?」 迷った時はいつでもご相談ください。一緒に乗り越えていきましょう。
子どものインフルエンザ|症状・受診の目安・自宅でのケアまでわかりやすく解説
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大人でもつらい病気ですが、子どもがかかると症状が急激に進行することもあり、保護者の不安はとても大きいものです。
「急に高熱が出たけど、これってインフルエンザ?」
「すぐに病院へ行くべき?」
「自宅で様子を見ても大丈夫?」
こうした疑問を持つ方に向けて、この記事では、子どものインフルエンザの特徴や症状、受診の目安、自宅でできるケア、そしてオンライン診療の活用方法までを、やさしく解説します。
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「新型インフルエンザ」や「パンデミック」。最近よく耳にする言葉ですが、実は人類は過去に何度も大きなウイルスとの戦いを経験してきました。 今回は、過去100年間に起きた4つの大きなインフルエンザ・パンデミックの歴史を紐解きながら、私たちがそこから何を学べるのか、少し覗いてみましょう。 (さらに…)
