お役立ち情報・コラム

リベルサスの使用法と注意点について

これからリベルサスを検討されている方へ

リベルサスは、2型糖尿病治療薬として正式に承認されている医薬品であり、その効果として体重減少が見込まれることから、自由診療の分野でもメディカルダイエットとして注目されています。

医薬品を使用することに対して抵抗感を持つ方も多いかもしれません。しかし、ダイエットは想像以上に困難で、多くの方が自己流では効果を得られず、失敗に終わることが少なくありません。健康的に体重を落としたいと願う方の思いに寄り添い、当院ではメディカルダイエットという形でその夢を実現するお手伝いをさせていただきます。リベルサスを使用したメディカルダイエットは、単なる体重減少を目指すものではなく、健康を第一に考えたアプローチです。医師と共に安全で効果的なダイエットを進めることで、理想の体型だけでなく、健康的な生活習慣の確立を目指します。

私たちと共に一歩を踏み出してみませんか?

ご希望があれば、定期的な面談を通じて用法用量や食事・運動療法について当院の医師と相談しながら進めることができます。リベルサスの正しい使い方を理解し、安全で効果的なダイエットを実現するために、丁寧なサポートを提供いたします。

以下に、リベルサスの使用に関する基本的な情報を簡単にまとめました。また、関連するコラムへのリンクも最後に記載しておりますので、興味がありましたらぜひお読みください。

 

 

リベルサス (セマグルチド) 

リベルサス®錠には、3mg7mg14mgの3つの規格があり、 シートの色がそれぞれ異なります。

( リベルサス®錠を 服用される方へ, ノボ ノルディスクファーマ株式会社より)

 

日本人のリベルサスの効果について

日本人2型糖尿病患者におけるGLP-1受容体作動薬の効果

海外のGLP-1受容体作動薬に関する論文のみでリベルサスの評価することはできないことから、最近の研究で、日本人を対象としたGLP-1受容体作動薬の治療効果に関するネットワークメタ解析が行われました。この解析には、チルゼパチド、リベルサス(注射および経口製剤)、デュラグルチド、リラグルチドといった薬剤が含まれており、計18の研究で総計3,875名の患者データが分析されました。

体重減少効果

体重減少についてもチルゼパチドが最も優れた効果を持ち、プラセボに比べて平均9.5kgの減少が見られました。一方、リベルサスでは注射剤で平均4.4kg、経口剤で平均2.6kgの体重減少が確認されました。

そのため、横浜市立大学の研究グループが2023年に日本人のみを対象としたGLP-1受容体作動薬に関する論文を発表しました。

その論文によると、体重についてはプラセボ(偽薬)と比較してリベルサス3 mgでは改善しないものの、7 mgで1.08 kg、14 mgで2.62 kgの改善を認めました。

(横浜市立大学ホームページより)

上記の図をわかりやすくしたものを当院で作成しました。
プラセボと比較したときの体重減少効果

ここがポイント:

リベルサスは唯一の経口で投与できるGLP-1受容体作動薬である。

リベルサス14mgは3mgより有意に体重減少効果あり、3mgで忍容性があれば増量することでより効果が得られる

マンジャロ15mgの体重減少効果が最大であり-9.5kgの体重減少(プラセボと比較)。

 

リベルサスの服用方法

以下の4つのポイントを押さえて、効果を最大限発揮させてください。

ちょっとだけ飲み方が特殊です。

せっかく、内服するのに正しく飲めていないせいで効果が落ちてしまうのはもったいないですよね。

Tips:リベルサスが特殊な飲み方の理由

リベルサスなどのGLP-1受容体作動薬は、体内で生成されるGLP-1とは異なり分解されにくいため、GLP-1受容体をより長く刺激することで食欲抑制効果や血糖降下作用を発揮します。ただし、GLP-1受容体作動薬は消化管での吸収が難しく、また消化酵素によって速やかに分解されるため、経口のGLP-1受容体作動薬の開発は困難とされてきました。しかし、サルカプロザートナトリウム(SNAC)という経口吸収促進剤の開発により、注射薬であるセマグルチドとSNACを配合したリベルサスという内服の薬剤が開発されました。

参考文献:

リベルサス®錠を 服用される方へ

https://www.novonordisk.co.jp/content/dam/nncorp/jp/ja/products/how-to/rybelsus/pdfs/Rybelsus_proper_use_for_patient_202212.pdf

Thethi TK, et al. Efficacy, safety and cardiovascular outcomes of once-daily oral semaglutide in patients with type 2 diabetes: The PIONEER programme. Diabetes Obes Metab. 2020 :1263.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32267058/

 

リベルサスの注意点

1. リベルサスの代表的な副作用

消化器症状

リベルサスの副作用の中で最も多いのが消化器症状です。臨床試験では、吐き気、下痢、便秘、腹部膨満感などが報告されており、これらの症状の発現率は5%以上とされています。

  • 原因
    リベルサスは胃腸の運動を抑制することで食欲を抑える作用があります。この作用は体重減少に寄与しますが、同時に消化不良や吐き気を引き起こすことがあります。

  • 患者体験の例
    「服用を始めて1週間は吐き気が続きましたが、2週間目から徐々に軽減しました。胃腸が慣れると、満腹感が増し、間食が減ったのを実感しました。」


急性膵炎

急性膵炎はリベルサス服用時の稀な副作用です。発生率は0.1%未満と低いものの、注意が必要です。

  • 初期症状

    • 激しい腹痛(特に上腹部)
    • 背中に放散する痛み
    • 嘔吐、発熱
  • 注意事項
    過去に膵炎を患った方はリベルサスの服用が禁忌とされています。また、これらの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。


低血糖

リベルサス単独での低血糖リスクは低いですが、インスリン製剤やスルホニル尿素薬など、他の糖尿病治療薬と併用する場合、低血糖の発生頻度が上昇します。

  • 低血糖の症状

    • 強い空腹感、倦怠感
    • 冷汗、動悸、手の震え
    • 頭痛、めまい、視覚異常
  • 緊急時の対処法

    • 清涼飲料水やブドウ糖タブレットを常備する。
    • 症状が改善しない場合は速やかに医療機関を受診。

胆のう炎・胆管炎

非常に稀ですが、胆のうや胆管に炎症が起こることがあります。
共通の初期症状には以下が含まれます:

  • 右上腹部の痛み(胆のう周辺)
  • 発熱
  • 吐き気や嘔吐

これらの症状が見られる場合は、早急に病院で診察を受けることを推奨します。


2. 副作用の対処法

消化器症状の場合

  • 症状軽減のポイント

    • ベルトを緩め、締め付けを避ける。
    • 新鮮な空気を吸いリラックスする。
    • 吐き気止めを服用(必要に応じて医師に相談)。
  • 注意点
    消化器症状が急性膵炎の初期症状に似る場合があります。腹痛や持続する吐き気がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。

低血糖の場合

  • 即効性のある糖質を摂取
    砂糖、ブドウ糖、ジュース、ラムネなどを摂取して血糖値を迅速に上げます。症状が収まらない場合は医師の指示を仰ぎましょう。

3. 副作用を予防するための工夫

  1. 正しい服用方法を守る

    • 空腹時に服用し、30分間の飲食を控える。
    • 1回の水分量は120ml以下に制限。
    • 医師が指示した用量を厳守。
  2. 胃腸に優しい食生活を心がける

    • 推奨食品: クラッカー、トースト、スープなどの低脂肪食品。
    • 避けるべき食品: 揚げ物、脂っこいもの、甘いお菓子。
    • 食事は少量ずつ摂取し、回数を増やすことで胃腸の負担を軽減。
  3. 脱水を防ぐ

    • 十分な水分補給を心がける。特に下痢や嘔吐がある場合はこまめな水分摂取を忘れずに。
  4. 医師の指導のもと服用する

    • 個人輸入薬は安全性や品質が保証されていないため、医療機関で処方を受けてください。

4. よくある質問

Q1. リベルサスの副作用はいつ出るの?

服用開始後、数日から数週間以内に出現することが多く、通常は数週間で軽快します。

Q2. 副作用が出やすい人の特徴は?

胃腸が敏感な方や、リベルサスの用量が高い方は副作用のリスクが高まります。低用量から徐々に増量することでリスクを軽減できます。

Q3. 他のGLP-1受容体作動薬と比べて副作用リスクは?

リベルサスの副作用は、他のGLP-1受容体作動薬と同程度であると報告されています。


5. 安全にリベルサスを服用するために

リベルサスは、正しい知識と適切な対策があれば、安全に効果的に使用できる薬です。副作用が気になる方は、遠慮なく医師に相談してください。当院ではオンライン診療を通じて、リベルサスの処方やカウンセリングを行っています。お薬の定期配送サービスもご利用いただけますので、忙しい日々の中でも安心して服用を続けられます。

ダイエットや健康管理をサポートするリベルサス。次の一歩を踏み出すために、ぜひご相談ください。

リベルサスの値段

Q. 自由診療と保険診療で値段はどの程度違いますか?

実は大きく変わらず、糖尿病の診断がついている方のみとなります。

当院の自由診療では1か月分、7800円です。

1か月で2回受診することもあり、対面では採血や外来加算などがあります。

概算すると1ヶ月に7200円程度かかります。

その他の薬剤が追加されることもあるのでさらに高くなる可能性があります。

通院や待ち時間、金額などを考えると、オンライン診療での自由診療も十分考慮される選択肢と言えるでしょう。

飲み続けることが大事

Q. リベルサスをやめたらどうなる? 

リベルサスの服用を中止した際に起こりうる事として、食欲の増進とリバウンドが挙げられています。

薬のもつ食欲抑制効果がなくなり、服用以前の食欲に戻ることがあります。

リバウンドの防止のためにも、リベルサスの服用中に食生活を整えることが大切です。 

当クリニックの取り組み

リベルサスで始めるメディカルダイエットを、当院のオンライン診療でサポートします!
リベルサスは、体重減少だけでなく健康的な生活習慣を築くための強力なパートナーです。当院では、経験豊富な医師がオンラインでの診察と丁寧なカウンセリングを通じて、安心・安全なダイエットをサポートします。お薬の定期配送や柔軟なスケジュールで、忙しい方にも続けやすい環境を提供。ぜひ一度、簡単で手軽なオンライン診療をお試しください!

リベルサスについてのその他のコラムは

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コラムを追加次第順次、更新していきます。

 

 

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