「健康診断で“本当に見ておくべき”3つのこと」
異常なしでも安心できない、未来のためのチェックポイント
この記事の目次
はじめに
今年も健康診断は“異常なし”!安心だ!」
そう思って、そのまま結果を引き出しにしまい込んでいませんか?
実はこの考え方こそが、将来の健康リスクを見逃しているかもしれません。
健康診断は病気を見つけるだけでなく、「病気になる前のサイン」を見つける大切な機会です。
・血糖値が少し高め
・コレステロールが軽度高い
・ 血圧がほんの少し上がってきた
これらは「異常なし」と判定されても、将来の病気予備軍である可能性があります。
この記事では「異常なしでも安心できない理由」と「本当に見るべき3つのチェックポイント」について解説します。
「異常なし=健康」ではない理由
健康診断の結果を「白黒」で捉えてしまうのは危険です。
なぜなら、基準値や判定はあくまで**“今の状態を切り取った一瞬の結果”**にすぎないからです。
1. 基準値は絶対ではない
健診の基準値は、統計的な平均値をもとに設定されています。
しかし、人によって体質や生活習慣が違うため、基準値内でも将来リスクが高い場合があります。
2. 「サイレント異常」は症状が出ない
高血圧・糖尿病・脂質異常症などは、症状がほとんど出ないまま進行します。
気づいたときには合併症(脳梗塞・心筋梗塞・腎不全)が起こることも。
3. 「要経過観察」を軽視すると危険
「要経過観察=まだ大丈夫」と誤解する人は多いですが、実際には**「今すぐ治療は不要だが、放置すれば悪化する可能性が高い
というサインです。
健康診断で“本当に見るべき”3つのこと
① 数値の推移(去年と比べる)
一度の数値よりも、前年からの変化を見ることが重要です。
- 血糖値:去年より5ポイント上昇している
- 血圧:徐々に高めになってきている
- 体重・BMI:毎年少しずつ増加している
これは「まだ異常じゃないけど、生活習慣が確実に影響している」証拠です。
「正常範囲内だから大丈夫」と思ってしまいがちですが、境界値ゾーンは要注意。
- 空腹時血糖値:110mg/dL台 → 糖尿病予備軍の入り口
- LDLコレステロール:140mg/dL近く → 動脈硬化リスク上昇
- 血圧:130/85mmHg → 高血圧予備軍
健診で“黄色信号”が出ているのに行動しないのは、赤信号を待っているのと同じです。
③ 数字と生活習慣を結びつける
健診の結果は、あなたの生活の写し鏡です。
- 夜更かし → 肝機能やホルモンの乱れに直結
- 運動不足 → 血糖値や脂質異常につながる
- 食習慣の乱れ → 肥満や動脈硬化リスクを加速
「なぜこの結果になったのか」を考えれば、改善のヒントが見えてきます。
放置するとどうなる?「数値のグレーゾーン」の末路
「まだ大丈夫」と思って放置されやすいのが“境界値”です。
しかしこの段階での放置こそが、将来のリスクを高めます。
- 血糖値が高め:数年放置で糖尿病に進行し、腎臓透析が必要になる人も。透析は週3回、1回4時間の治療が生涯続きます。
- 血圧が軽度高め:気づかないうちに血管が傷つき、脳梗塞や心筋梗塞の原因に。突然の発症で仕事や生活を奪われるケースも 少なくありません。
- 脂肪肝を放置:肝炎や肝硬変、さらには肝がんへ。最初は“沈黙の臓器”と言われるほど自覚症状がなく、気づいたときには取り返しがつかないこともあります。
つまり、境界値の段階こそが“最後の予防チャンス”。ここで生活を変えるかどうかが、10年後・20年後の人生の質を大きく左右します。
今日からできる!生活習慣改善のステップ
「改善しなきゃ…」と思っても、漠然としていると続きません。
大切なのは “小さく始めて、習慣化する” ことです。
食事編
- ごはんやパンの量を「普段の8割」に減らす
- 揚げ物を週3回→週1回に
- 野菜を最初に食べる「ベジファースト」を実践
運動編
- エスカレーターではなく階段を選ぶ
- 1日10分のウォーキングを昼休みに取り入れる
- 通勤を一駅手前で降りて歩く
睡眠・ストレス編
- 平日・休日で寝る時間を大きくずらさない
- 仕事の合間に1分でも深呼吸をする
- 寝る前にスマホを手放し、入眠をスムーズに
「1つでいいから続ける」ことが、結果を大きく変えます。
健診を「未来を変えるツール」に
健康診断は「異常を見つけるもの」と思われがちですが、実はそれ以上に、
自分の体質を知る生活習慣を見直すきっかけにする将来のリスクを減らすという役割があります。
つまり、“今のあなたの状態”を知り、“未来のあなたを守る行動”をとるためのツールなのです。
若いうちから予防する価値
「まだ若いから大丈夫」これは多くの人が抱く誤解です。
実際には、20代・30代からの生活習慣が40代・50代の健康に直結します。
- 血圧・血糖・脂質は少しずつ悪化していく
- 発症した後より“予防”の方が圧倒的に負担が少ない
- 未来の病気を“未然に防ぐ”のが一番の健康投資
今から見直すことで、将来の糖尿病・高血圧・心筋梗塞を大幅に減らせます。
「健診で終わり」にしないための行動
- 健診結果をスマホやアプリで記録し、数年単位で管理
- 境界値や要経過観察は生活習慣のシグナルと捉える
- 医師に相談して、必要なら追加検査や改善指導を受ける
特に「病院に行くほどじゃないけど不安」という時こそ、オンライン診療が役立ちます。
オンライン相談で“もやもや”を解消したケース
実際に多いのが「健診結果を見て、なんとなく不安」というご相談です。
- 30代男性:「血糖値がギリギリ正常。でも放っておいて大丈夫?」
→ 医師が「食後の血糖測定を追加した方がいい」と提案。生活改善を取り入れ、半年後の健診で数値が改善。 - 40代女性:「コレステロールが少し高いけど薬は必要?」
→ 医師が生活改善を中心に提案し、追加の血液検査を実施。結果として薬は不要で、安心感を得られた。
こうしたケースは「病気ではないけど相談したい」典型です。
わざわざ病院に行くのは億劫でも、オンラインなら気軽に医師とつながれるのが大きな利点です。
北摂オンラインクリニックでできること
当院では、健康診断後の不安や疑問に 保険診療で対応 しています。
オンライン医師相談(保険診療)
- 1回 15分/3,300円(税込)
- 内科専門医が丁寧に対応
- スマホ・PCから自宅でOK
相談できる内容の例
- 「健診で異常なしだったけど、この数値って大丈夫?」
- 「要経過観察って具体的に何をすればいいの?」
- 「異常はないけど、最近なんとなく体調が不安」
- 「病気じゃないけど、生活改善について聞きたい」
ポイントは、“診断で終わらせない”こと。
行動に移すことで、未来の健康リスクは大きく下げられます。
まとめ
- 健康診断の「異常なし」は“ゴール”ではなく“スタートライン”
- 数値の推移・境界値・生活習慣との関係を確認することが重要
- 若いうちから予防に取り組めば、将来の大病を防げる
- 不安があれば「病気じゃなくても」医師に相談していい
北摂オンラインクリニックでは、LINEやWebから簡単に予約できます。
“迷っている今”こそが、行動するベストタイミングです。